定期報告
(建築・設備)
特定建築物
定期調査報告
建築物の内外にわたる劣化、避難経路(屋内外共)、防火対策等の維持管理状況及び
劣化や損傷について調べます。調査内容は多岐にわたります。
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火災等の際の避難経路として
設計当初計画されていた部分の
維持保全状況廊下や階段には、物品などが置かれて
避難上支障がないかを確認します。 -
防火区画に設置された扉の
維持保全階段や廊下の避難口の前に、物品や
障害がないか、また扉自体が自動で
閉鎖するかを確認します。扉前に物品が
置かれると、非常時閉鎖が出来ません。 -
外壁のタイルやモルタルの
維持保全外壁のタイルやモルタルは、日夜風雨
にさらされ、劣化し亀裂や浮きなどが
発生します。落下等危険な状態と
なっていないかを調べます。 -
屋上や屋根の劣化状況
屋根の排水口の詰まりや、防水層の
状況を確認します。 -
火災時煙を排出する窓の維持
火災時に手動で開放し、煙などを
排出する目的で設けられた窓です。
開放操作で開くか、支障物がないかを
確認します。 -
ブロック塀の劣化損傷状況
ブロック塀の劣化損傷状況を確認します。
建築設備
定期検査報告
建築物に設けられた機械換気設備、機械排煙設備、非常用照明設備について
維持管理状況及びその性能について検査を行います。
機械換気設備には、台所や厨房などの火気使用室に設けられたもののほか、窓のない部屋に
設置されたものがあります。換気扇から屋外へ排出するダクト、区画を貫通する部分のファ
イヤーダンパー (火災時などにダクトを閉鎖する装置)等を確認し、状況を撮影・測定します。
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機械換気設備の風量検査
(一般居室等)部屋の必要換気量が満たされているか、換気扇の風量を測って確認します。
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機械換気設備の風量検査
(火気使用室)油汚れなどにより風量が低くなると、一酸化炭素中毒を起こすこともあります。
機械排煙設備は、特定建築物定期調査で確認した窓とは別に、手動開放ボタンと連動した大型の
排煙機を実際に回してその排出風量を確認します。
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屋上等に設置された
排煙機の風量検査排煙機自体の能力が設計基準を満たしているかを確認します。
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排煙設備の室内側の
排出口の風量検査必要な排出量が確保出来ているかを確認します。
非常用照明装置の検査は、特定建築物調査においても点灯については調査しますが、この検査
では実際に床面で確保される照度を確認します。
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非常用照明装置の点灯状況
非常用照明装置が点灯するか確認します。
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床面における必要照度の検査
避難経路や居室出口の床面において必要照度が確保できているかを確認します。
防火設備
定期検査報告
建築物の防火区画に設けられていて、火災時に煙や炎の熱により自動的に閉鎖する扉や
シャッターについて調査を行います。防火扉、シャッターの他にもクロスシャッター、
ドレンチャー(外部に水幕を張って延焼を防止するもの)があります。
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感知器連動閉鎖扉
(随時閉鎖扉)の
閉鎖状況の検査防火扉の付近に設置されている
煙感知器を強制的に感知させることで
閉鎖させ、扉の閉鎖エネルギーを測定します。 -
感知器や防火扉・シャッター
ラッチのバッテリー停電時にも扉の閉鎖を行う必要がある
為に設けられているバッテリーを
調査します。 -
感知器連動閉鎖シャッター
(随時閉鎖扉)の閉鎖状況検査防火扉と同様に煙感知器を
強制的に感知させることでシャッターを
閉鎖させ、安全装置の作動状況や
閉鎖エネルギーを測定します。